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皆様、おはようございます。なかむら薬局漢方サロン相談室の岡田です。

本日は『痔』の養生についてまとめさせていただきます。お悩みの方は是非ご参考にされてください。

痔の養生法 適切な治療と共に、症状の悪化を防ぐために日常の注意が必要です。

◎排便について

力んで排便することは、症状を悪化させます。できれば洋式トイレを使用するか、和式でも洋式便器をとりいれたり、中腰で俳便すれば、肛門部に充血することを防ぎ、痛みも著しく軽減されます。また、朝方、あわててトイレに入るよりも、夕方入浴前にゆっくりとなさるのも一つの方法です。勿論、固い紙で拭くことはよくありません。排便後は、よく消毒をしてください。

 

【和式便器の排便方法】

足の踵を便器の上にのせ、からだの重心を前におくと肛門部の充血を防ぎ楽に排便ができます。痔になやむ人が寒さにあうと肛門に痛みを感じ、肛門患部に異物感が増加します。この原因は寒冷によって凍傷のような状態になるためです。暖まると収縮した括約筋がゆるんで血の流れが正常になり、苦痛がなくなります。

◎入浴の仕方

患部を清潔にすることは痔のためによい結果をもたらしますが、熱い湯や長風呂はよくありません。両足をひらいて肛門を十分清潔にし、患部を軽くマッサージすると血行をよくし、症状を軽減します。

◎運動

いつも緊張している肛門部の括約筋を休めて血のめぐりをよくし、排便をスムーズに行うための運動です。

①冷水、又は乾布による全身まさつ。

②両手を床につける運動と上体を背側にのばす運動を数回。

③サギ立ちを左右交互に3分間ずつ。

 

◎その他

過労や睡眠不足、過度の性行為はよくありません。

特に重い物を持って腰に力をいれたり腹圧を高めるようなはげしい運動や、同じ姿勢で長く立っていたり、坐っていたりすると患部がうっ血して、症状を悪化させます。

 

◎お酒をのむとなぜ悪い

深酒をしますと、翌日はてきめんに症状か悪化したり、はれがひどくなったり、出血があります。これは、アルコール類の飲みすぎによる肝臓障害です。肝臓がはれれば、胃腸や、肛門部の門脈系にうっ血がおこり、それが肛門部の静脈に悪影響をあたえ、”痔”を増悪させるからにほかなりません。また、肝臓の負担をかるくするような、たんぱく食、ビタミン食をとるように心がけてされてください。

 

◎痔は治ったあとが大切

いくら治ったからといって、痛み、つらさを忘れて酒をのみすぎたり、夜ふかしなど無茶をすると、今までの苦労が水の泡、すぐ元に戻ってしまいます。治ったあとも、暴飲暴食、タバコの吸い過ぎ、夜更かしなどには十分注意されてください。日常生活には十分気をつけるとともに体質の強化をはかることがたいせつです。

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