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梅雨入りに向けて!胃腸強化で夏バテ知らず

少しずつ気温の高い日が増え、湿気の多い日が出てきました。

本格的な梅雨入りを控え、洗濯物も乾きにくく、何となく体の外側・内側共にどんよりとしてしまう季節です。

鬱々とした感じを吹き飛ばすために、この時期に養生しなければいけないのは「脾(ひ:消化器官)」です。

水分を調整する脾の働きが鈍ると、精神と体が動きにくくなり、つらい症状が出てきます。

  • 腹部膨満感、消化不良
  • 吐き気
  • ふらつき
  • むくみ
  • 便秘
  • 湿疹、吹き出物
  • 関節など神経痛
  • 倦怠感、疲労の抜けにくさ

こうして体が停滞することで老廃物が溜まりやすい状態が作られると、夏の暑さに負けやすい夏バテ状態に…

これらを回避するには、多少がんばっても、胃腸を含めた体全体の動きを止めないよう過ごしていくのが大切です!

デトックスは汗、尿、便から

人間は、老廃物や溜め込み過ぎた体内の水などを、汗・尿・便を中心に排出します。

汗はかいた表面が乾かなければ上手く体温調節が出来ず、熱が不必要にこもることで無駄な疲労を生み出します。

梅雨時期は汗も乾きにくいため、除湿器速乾吸湿の素材を使った下着などを用いて自分の周りを乾いた状態に保つことが大切。

その上で適度な運動を行って、体から汗と共に要らない物を出していくイメージで励みましょう。

体がだるくて運動なんて…と思っている方こそ頑張りどころ。老廃物が出ていけば自然とだるさも解消されます。

対して水分補給はしっかりと。たくさん飲む必要はありませんが、運動した後は渇きを潤して。

水分を出して→取り入れることで循環が起きて、臓器をきちんと動くようになり、排尿と排便もスムーズにいくようになります。

脾に優しい食事

食事は「余計な水分を入れない」「無駄な水分を追い出す」が基本。

冷たいもの・生もの等は、体を冷やす→水分の滞留率が上がるため控えること。

水分を追い出すものは豆類・海藻類など。ひじきや小豆はこの時期特におすすめ。

また香りの強いネギなどの薬味、酸味の強い漬物や梅干しなどを添えると胃腸機能が活性化します。

体調や好みに合わせて取り入れましょう。

睡眠で脾を動かす副交感神経UP

仕上げは睡眠でしっかり胃腸を動かすこと!

水分調整は最終的に胃腸で行います。そのため、胃腸が活発に動く副交感神経はしっかり働かせたいところ。

それには質の良い睡眠をたっぷりとることが大切。

寝具や寝間着などは気温によって調節しやすいものを使い、部屋の湿度も除湿器で調整しましょう。

寝る前30分前は目の刺激を抑えるためスマホやテレビは控え、ホットアイマスクなどもおすすめです。

頭がほてって汗をかきやすい人はアイスノンなどで冷やすと眠りやすくなります。

症状がつらい方は漢方も

上記に示したような症状が既にあり、日常生活を整える気力が無い…という方は漢方を用いて、

少しずつ体調が落ち着いた段階からこれらのことを行っていきましょう!

夏バテしやすい方と一口に言っても、体質は細かく違います。

自分に合った漢方を取り入れることで格段に夏は過ごしやすい季節になりますよ◎

 

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