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慢性上咽頭炎のケア・不快感への対策

こんにちは!なかむら薬局漢方サロン相談室の岡です。

こちらのブログを見ていただいたり、ご相談をいただく方のほとんどは慢性上咽頭炎・後鼻漏で喉に何らかの不快感を抱えていらっしゃる方が多いと思います…。

当薬局の全てのご相談の中でも、慢性上咽頭炎でのご相談の割合はほぼ8割を占め、多くの方が日常的に喉の不快感を覚えているという事実がわかります(泣)

そこで本日は、「もし慢性上咽頭炎になってしまったら、どのように過ごせば良いのか?」について解説致します。

ご相談の中でも特に受けることが多いこの質問…下記に体質や出てきている症状などから見るケア方法について記載しております。

少しでもご参考いただけましたら幸いです!

①口呼吸にならないように気を付ける

慢性的な粘膜の炎症は、特に乾燥が大敵です。粘膜が乾燥していると雑菌も取りつきやすく、鼻水や痰も出しづらくなることで不快感が強くなります。

乾燥の原因としては、「口呼吸」または「血流や水分代謝の悪化」が挙げられます。

口呼吸の直し方

習慣化している口呼吸を是正するのは多少時間が掛かりますが、免疫防御機構である上咽頭炎へのダメージを少しでも減らすために口元の筋肉を意識して閉じる練習をしていきましょう。(あいうべ体操 等で検索)

また眠る時は専用の口テープ等を用いて無意識に口が開いてしまうことを避けましょう。

「口を閉じる」と意識すると難しい…と言われる方も多いですが、そのような場合「舌の位置」を意識するようにすると簡単かもしれません。

画像に白くマークした位置を参考に、上あごのくぼみに舌先を収めるイメージです。

実際にやってみるとわかると思いますが、自然に口の開きが狭くなり、直接喉に空気が当たる感じも軽減されると思います。

またこのポジションは気道を拡げる効果もあるので、鼻呼吸でも苦しくなりにくいです。

②血流と水分代謝を高く保つ

慢性上咽頭炎は特に、疲労やストレスの蓄積(または、それを解消しにくい体質)が関係していると言われます。

疲労やストレスが蓄積している際に体内で何が起こっているのかというと、血流量の低下・栄養や水分の消化率の低下です。

日頃から思い悩むことが多かったり、一度喉の炎症が長引くと知覚神経が興奮して自律神経は交感神経が優位な状態になります。

交感神経は筋肉を緊張させ、血流量が低くなります。更にその状態が持続することで、上咽頭の粘膜に栄養や水分が送られにくくなり、健康な状態を保つことが難しくなります。これが喉のイガイガ、痰の絡みなどの不快症状に繋がります。

特に慢性上咽頭炎の場合は粘膜のうっ血が見られるため、いかにうっ血させないか?が改善・予防の観点となります。

血流低下の原因となる体の冷え・首周りの姿勢・運動不足・脂質や糖質の多い食事などを見直し、体内の循環を維持することが大切です。

しっかり入浴する

手っ取り早い方法は「入浴」からかと思います。

ぬるめ~温かめの自分が心地良い温度のお湯に10~15分、ゆっくりと浸かることで血流向上・副交感神経優位の状態が作れます。

「疲労は水溶性」とも言われ、水の浮力によって筋肉の重力負担を軽減し、肉体的疲労を効率よく取る事ができます。

また湿度の高い浴室の空気は喉への負担も少ないです。

食事は時間を決め、バランスを見てできるだけ多い品目を

生活時間はある程度パターン化されているほうが、自律神経に負担をかけにくいです。

決まった時間にしっかりとした食事を摂り、脂質や糖質に偏りすぎず、粘膜を守るビタミン類を多く含むもの(野菜やくだもの)を積極的に摂るようにしましょう。

脂質や糖質の完全カットはおすすめしません。あくまでバランスを見ながら摂る事でエネルギーへの変換効率が上がります。

③自分に多くを課しすぎない

これまで数多くの方から慢性上咽頭炎のご相談を受けてきた経験から申し上げると、この症状がある方は特に責任感が強く、自省的な方が多いと感じています。

仕事、家事、人間関係など、全てをカバーするために体力を使い、なかなか気が休まる時がない…という感じです。

「いろいろと考えてしまって寝付けない」

「何かに集中している時は症状を感じないが、やることがなくなると症状が気になる」

このような方は要注意です。

考えるという行為は、想像以上に糖質を消費してエネルギーを使います。またネガティブな思考はぐるぐると反復しやすいため、無駄にエネルギーを消費することになります。

疲労から来やすい慢性上咽頭炎という症状においては、必要以上に喉に意識がいくことも慢性化の要因のひとつ。

多くを抱え込みすぎず、無理のない生活を送ることが大切です。

最後に

いかがだったでしょうか?

ご自身に当てはまることについて、少しでもお役に立てれば幸いです。

症状の出方や、その時最適な対処については個人個人違う事もございますので、もしご不安なことや分からないことがあればお気軽になかむら薬局漢方サロン相談室までご相談くださいませ。

何卒お大事にお過ごしください。

 

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