慢性上咽頭炎(まんせいじょういんとうえん)と聞いても、パッと意味が分かる方はそれほど多くはないと思います。
ただ、下記のような症状は誰しもが一度は感じたことがあるのではないでしょうか。
- 喉の奥がかゆい、イガイガする
- 鼻の奥が詰まったように感じる
- 鼻水が喉に落ちる(後鼻漏)
- 透明でネバっとした痰が絡む、乾燥して張り付く
- 声が枯れる・出しづらい
- 肩こり・首こりがつらい
- 全身が怠く疲れやすい(全身倦怠感)
- 不安感が強い、イライラする
- めまいや頭痛をよく起こす
- 喉の違和感が異常に気になり、生活に支障がある
風邪の前後など、一時的に症状が出るだけであれば、「急性上咽頭炎」といってそれほど気にすることはありません。
『月のうち2回以上、喉が不快な状態になる』『常に喉が不快な状態が続いている』
このように、不快感を覚える頻度が高い・持続するという状態があれば「慢性上咽頭炎」として、体の根本的な代謝不足や免疫機能の低下が起こっている可能性があります。
この症状が長引きやすいのは、喉だけでなく全身の症状として捉える方がまだ少ないからだと考えています。
下記の解説等をご参考いただき、少しでも慢性的な不快感を軽くするためにお役立ていただければ幸いです!
漢方相談については、下記ボタンやこちらの解説ページからお気軽にお問い合わせください。
目次
理解されにくい”慢性上咽頭炎”
風邪もひいていないしアレルギーも無いのに、なぜか喉の違和感だけがある…
耳鼻科で検査をしても異常はなく、抗生物質や炎症止めを飲んでも効果がなかなか現れない…
四六時中続く不快感は周囲に理解されにくく、有効な治療法が少ないことで不安に思う方も多い『慢性上咽頭炎』。
上咽頭は、呼吸器官である鼻の奥~喉にまたがっていて、吸い込んだ空気を一番最初に体内に入れる入口です。
ウイルスや細菌を一番に感知して全身の免疫細胞の働きを制御する免疫器官としての役割もあります。
慢性上咽頭炎を患う方は「鼻の奥~喉の奥に詰まったような違和感を感じる」という方がとても多いのですが、これは上咽頭炎に異常が起きている証にもなります。
また自律神経を司る脳の視床下部とも近い位置関係にあるため、上咽頭の状態が自律神経の調整にも影響を及ぼすとの見方もあります。
その喉が常に炎症を起こしていると、免疫反応が過剰に起こり全身にだるさ・関節痛を起こしたり、自律神経の乱れによってめまいや頭痛、イライラや不安感などが増大することにも繋がるのです。
EAT/上咽頭擦過療法(Bスポット療法)について
慢性上咽頭炎治療に有効な療法として、「Bスポット療法(EAT/上咽頭擦過療法)」が挙げられます。
鼻や喉から長い綿棒を挿入し、上咽頭に直接 消炎剤(塩化亜鉛)を擦り付ける治療です。
薬品を直接塗り付けることによる殺菌作用や消炎作用のみでなく、炎症によってうっ血した“古い粘膜(病変組織)”を擦り取る意味合いもあり、慢性的な上咽頭炎にも効果的です。
人によっては劇的な効果をもたらしますが、喉のイガイガ・粘液が絡む等の慢性的な上咽頭炎の症状が緩和するまでは、およそ10回~20回程度継続して受けていく必要があると言われます。
ですが、中には実に50回以上Bスポット療法を継続しても症状が緩和しない、という方もいらっしゃいます。
これについては、「炎症を起こしやすい体の状況」があまり好転していないからではないか、と考えています。体の中の状況が変わっていなければ、外側から炎症を抑えても再度繰り返したり、治療の刺激そのものに粘膜が耐えられず、治療前よりも強い症状が出てしまう方も稀にいらっしゃいます。
中医学ではこう見る
慢性上咽頭炎に悩む方は、「気虚(ききょ)」と「気滞(きたい)」という体質(体の状態)が関わっていることが多いです。
体を巡る気・血・水のうち、体の機能を維持したり、精神的な気持ちを保つ『気』の力が不足・または滞りを起こすと、喉のイガイガ・鼻や喉、みぞおちが詰まる・痰が絡む等の体の中で管になっている(空洞になっている)部分の通りが悪くなります。
また、気は血や水を体内で運搬する役割を担っているため、体内粘膜の乾燥を起こしたり、組織の回復が上手くいかなくなることで炎症の収まりがつきにくくなり、炎症が慢性化するリスクが高まります。
大まかなイメージは「気虚=ぐったりと疲労している」「気滞=ままならない事が多く、ストレスが溜まっている」ような感じです。
気の力が不足していると、慢性上咽頭炎のみならずさまざまな体調不良を起こしやすくなります。日常生活でこのような状態が気になる時は、更に注意して体質改善をおこなっていくのが良いでしょう。
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