当相談室では、なかなか改善しない胃腸症状(過敏性腸症候群、機能性ディスペプシア等)でお悩みの方からのご相談を承っています。
- 原因不明の胃腸の不調がずっと続いている
- ストレスを感じると便通の悪化や吐き気、腹痛を起こす
- 嘔吐くこと、嘔吐感を感じることが怖い(嘔吐恐怖症)
- 食事が取れず、体重が減ってしまった
- 胃酸抑制剤や吐き気止めが効きにくい
- 口臭が強くなり、人と話すのが苦痛
- 下痢や便秘のせいで、トイレの無い場所へ外出するのが不安
- 常に胸焼けがして気分が悪い
- 元気に過ごすことができず、学業や仕事にも支障が出ている
主として上記のような症状を伺うことが多いです。
特定の原因が解明されていない過敏性腸症候群。但し、特定の原因が無いということは、自分自身の体を整えて簡単にコントロールできるようになれば、さまざまな不快症状も改善に導くことができると言い換えられます。
過敏性腸症候群を改善するためのおおまかなポイントは「脳腸相関」。腸の動きは脳(自律神経)が決定し、脳(自律神経)の動きは腸内の環境が関わり、それぞれの神経伝達に異常を生じさせる相関関係にあるという考え方です。
これはお互いに良い影響も与えれば、悪い影響も同時に与えていきます。どちらかだけを対処しても、バランスが取れていなければ不快な症状を軽減させることには繋がりません。精神面だけをカバーしても、体が追い付いていなければバランスをとることが難しいのです。
そんな中で、漢方薬は自分自身の体と心を整えていくためのものです。現在の体の状態をしっかりと把握し、脳腸どちらの環境も良くなるようバランスをとっていくことで、不快な症状に自分の力で対処することができるようになるのです。
当相談室でご提案の際は一人一人じっくりとお話を伺い、人それぞれ違う最適な漢方対策をお伝え致します。どうぞお気軽にご利用くださいませ。
目次
過敏性腸症候群(IBS)の症状型
通常、過敏性腸症候群とは、潰瘍などの特別な原因がなく、3か月以上に渡り3日以上継続したお腹の痛みや排便の異常がある方に疑われる症状です。20代~40代の労働人口と重なる比較的若い世代に多く見られ、年齢と共に患者数は減少していく傾向にあります。
命に関わる病気ではありませんが、強い症状が持続したり、少しの刺激で症状が出てくる過敏性があるため、日常生活を送りづらくなり、QOL(生活の質)が大きく低下します。
また、特定の発症原因が無く、下記のように症状も多岐に渡るため、人それぞれの対処法に差が出てきます。もちろん、下記に挙げた症状以外の不快症状を感じることも多く、さまざまな治療法を組み合わせる必要が出てくる場合もあります。
下痢型
ストレスや不安、お腹の冷えなどによって腸管が刺激されてぜん動運動が激しくなることで起こります。水分が吸収されきっていない便が下痢として出てきます。(神経性下痢)
便秘型
体や腸の緊張状態が緩和されないことで、ぜん動運動が少なくなることで起こります。腸内に長くとどまることで水分が吸収されすぎ、便が固くなって出にくくなります。女性の過敏性腸症候群は便秘型が多くなる傾向にあります。
ガス型
腸内細菌のバランス崩壊などから、腸内にガスがたまり、おならが出やすくなります。体力が落ちると肛門括約筋の締め付けが緩くなり、無意識にガスが漏れ出すこともあります。
ゲップ型
逆流性食道炎を併発している場合が多く、腸の緊張からぜん動が上手くいかず、胃から口腔にガスや空気が逆流します。
分泌型
強い腹痛を感じることが多く、肛門から粘液が分泌されることがあります。腸で炎症が繰り返された場合に起こる傾向があります。
交替型(混合型、不安定型)
下痢や便秘、ゲップやおなら等の症状をその時々によって繰り返します。
過敏性腸症候群(IBS)と脳腸相関について
過敏性腸症候群の大きな要因の一つとして、「ストレス」が挙げられます。
人間は体に負担となるストレスを感じると、消化器の自然な動きが妨げられます。ギューッと緊張するか激しくグニグニと動き出すかは人それぞれですが、このストレスを感じやすい要因としても逆に腸内環境が関わってくることがあります。
普段から便秘ぎみ、下痢をしやすい体質であることはもちろん、お腹を触ってみて冷えていたり、血圧が基準値から外れていたり、水が溜まってチャポチャポ(胃内停水)していたり、胸焼けや呑酸があったり(逆流性食道炎)、野菜や海藻などの水溶性繊維が少なく脂の多い食生活を長期間送っていたりと、一つ一つは気にするほどでもない『ちょっとした』不調を積み重ねていくと、徐々に腸内環境が保てなくなり、腸粘膜の知覚過敏・ストレスを感じやすい体が作られます。
それで腸内環境が悪化してストレスを感じやすくなれば、脳腸相関によって更に消化器の動きが妨げられて…という悪循環にはまりやすいのです。
そのため、過敏性腸症候群をはじめとした慢性疾患の場合は、細かな体調ケアが必要になります。循環がよく、エネルギーを生み出しやすい体はストレス症状の要因になる鬱屈=気滞(きたい)の状態にもなりにくいです。漢方薬は体内の働きそのものを整える作用があるため、全般的に不調からの回復力を上げていきます。すると、腸と脳、どちらもバランスよく対処できるようになるのです。
過敏性腸症候群(IBS)の漢方対策
過敏性腸症候群の改善のためには、まず自分の状態を知る事です。
これまでの項目で記したような症状タイプ以外にも、体の冷えや血圧、感じている不快感、これまでの経過(どれぐらい症状に悩んでいるか)、症状が出てきた切っ掛けなどが手掛かりになります。
その上で、下記の2点について適するものを選定します。
①現在の不快感(吐き気、下痢、便秘など)の抑制に働くもの
②体の循環や神経の反応(自律神経、血流、ホルモンバランス等)を整えるもの
過敏性腸症候群でご相談いただく方は、ほぼ全員の方が長く続く症状に疲れ切ってしまっていることが多いです。そのため、病院での治療が効果を表しにくかったり、その他の不眠、頭痛、倦怠感などの付随症状から通院もままならないと言われる方も少なくありません。
そのような状態の方には、まずお腹に負担になりにくく、副作用も少ない漢方薬で体力が戻るまで対処していくというのも手段の一つです。
疲労を取ったり、必要な栄養素を補ったり、腸の粘膜を保護したり、体の緊張を緩めたり等、その方に最も必要な漢方薬を判断していきます。
まずはお気軽に、経緯などをお伺いできれば幸いです。
※効能・効果には個人差があり、確実な効果を保証するものではございません。
※当薬局では、効果・病状などの経過を伺いながら漢方の変更等も柔軟に検討・対応させていただきます。
よくある質問
Q:漢方と病院薬との併用はできますか?
A:基本的に併用は可能です。しかし、ご提案する漢方によっては併用がおすすめできないものもございますので、現在服用中のお薬は確認させていただき、併用できると判断したもののみご提案させていただきます。
Q:食物繊維や乳酸菌のサプリと一緒に服用できますか?
A:問題ありません。並行して摂取することで、栄養素+体を動かすものの組み合わせとなり、効率的に体を整えることに繋がります。
Q:どのような薬をどれくらいの量飲みますか?
A:当相談室が提案する漢方対策では、患者さまの状態に合わせ、粉末・顆粒・錠剤・液剤などさまざまな形を持つ漢方を組み合わせてご提案します。種類によりますが、患者さまの飲みやすい形でご提案もできます。
基本的にこれらの漢方を状態に合わせて2~3種類、1日2~3回の服用を継続して経過を見ていきます。
Q:どれくらいの期間、服用すれば改善しますか?
A:過敏性腸症候群の症状に悩んでいた期間や体内の状態、患部の状態によって改善期間が違ってくるため、一概に言い切ることはできませんが、目安として3~4か月の間に何らかの変化を感じるという患者さまが多いです。その後は「患者さま本人が気にならないレベル」になるまで服用を続けていきます。当相談室の場合、「変化がないのにずっと飲む」ということは避けるべきと考えており、変化がなければ漢方の変更などの再検討を致します。
漢方を服用された患者さまのお声
※効能・効果には個人差があり、確実な効果を保証するものではございません。
過敏性腸症候群 神奈川県 K様 36歳 男性
同時に夜にきちんと眠れなくなり、食欲もわかず、1年で12キロ体重が落ちました。
病院に通っても変わりがなく、すがる思いで漢方薬を飲みましたが、飲み始めてすぐ体が楽になって驚きました。その後は少しずつ良くなっては悪くなるという症状を繰り返しましたが、段階的に症状が良くなっている実感があったので続けられました。
現在まで約4か月間、お電話だけで対応してもらいましたが、お医者さんよりも親身に話を聞いていただいて本当に安心しました。これからもよろしくお願いします。
過敏性腸症候群、逆流性食道炎 福井県 M様 28歳 女性
いつ腹痛が来るかわからない状態で、バスや電車に乗るのも不安で会社も休みがちになり、両親にも沢山迷惑をかけました。正直、漢方薬も何も変わらないだろう…と思いながら飲みましたが、思ったよりも飲みやすく、続けていたらいつの間にか体調も安定してきました。今では、腹痛がしょっちゅう起こることは無くなり、精神的にも安定しています。本当にありがとうございます。
過敏性腸症候群、嘔吐恐怖症 熊本県 G様 19歳 女性
その時からはずいぶん普通に食べられるようになりましたが、ある時から空腹のときに吐き気が出るようになり、それだけでなく嘔吐することがすごく怖くなってしまい、吐きたいのに吐き出せないというつらい状態になりました。
くわえて腹痛や便秘、下痢を繰り返し、気分も落ち込んだり喋ることが止まらなくなったり、不安定な状態で、死にたいと考えることも多かったです。
しかし、普通の病院では聞いてくれない辛さなどをじっくり聞いて下さり、お薬を勧めてもらった時に救われたような気がしました。漢方の香りが苦手で錠剤に代えてもらったり、不安で何度もお薬の変更を頼むなどご迷惑もたくさんかけたかもしれませんが、親身に応えてくださって感謝しています。3か月服用後半年たちましたが、症状も軽くなり、楽しく食事できています!
※効能・効果には個人差があり、確実な効果を保証するものではございません。
まとめ
過敏性腸症候群やそれに準ずる症状(嘔吐恐怖症や逆流性食道炎など)で当相談室にご相談いただく方は、皆さま一様に生来からの真面目さがあり、『取り越し苦労』や『他人と比較して落ち込む』という傾向が目立ちます。あまりにも長く続く体調不良から、未知の悪い病気ではないかと思い、社会から取り残されるような不安があり、そこからも悪循環を重ねてしまうのです。
ある時、「こんなに症状が続くのは自分が弱いせいだ」と自分を責めている患者さまがいらっしゃいました。
脳腸相関のように、体と脳は互いに影響し合って健康を維持します。体を崩すのは決して自分の心のせいに思わなくてもいいのです。
大切なのは「繰り返さないこと」です。
体で良くない部分はしっかりと把握して、放置しない。暗い気持ちを自分の中でぐるぐると繰り返させない。
体と心のバランスを取るというのはそういうことだと私は思います。
それぞれの体質・体内環境に合わせ、柔軟に対応していくことで不快感の軽減につながります。長くお悩みの方にこそ、一度漢方対策をお試しいただきたく思います。
ご相談方法
少しでも多くの患者さまのお役に立ちたい。このような思いから、弊社では全国からのご相談をお待ちしております。ご来店が難しい方は、お電話にてご相談をお伺いし、ご希望があればご自宅まで漢方をお届けすることも可能です。
お電話でのご相談の場合、1回のご相談時間は約30分程度となります。じっくりお話を伺うため、ご相談は予約優先制です。スムーズなご相談を希望される場合は、以下の方法で相談可能時間をお問い合わせください。
いずれの相談方法でも、漢方のご提案までは無料ですが、漢方服用を前提としない場合(他社様で飲まれている漢方や病院の処方薬についての問い合わせ等)に関してはご相談の対象外となりますので何卒ご了承くださいませ。
お電話でのご相談
弊社の受付電話番号(0120-928-947)までご連絡ください。スタッフがご希望日時・時間帯をお伺いいたします。
その後は、予約時間に担当のスタッフより直接ご連絡をさせていただきます。
お薬手帳をお持ちの場合は、お手元にご準備ください。
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【ご相談可能時間:漢方のご説明のみ】
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電話番号 | 0949-28-7688 |
設立 | 昭和33年12月2日 |
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